資産形成のグレード
このように「してはいけないこと」がいくつかあること、そして「してはいけないこと」を守らせるなど管理活動を住民が行わなければいけないこと。
それが、マンションの制約である。
ただし、住居部分(専有部分)は、どう使おうと住人の自由。
賃貸住宅と異なり、台所設備や内装を変えたり、間取りを変更してしまうようなリフォームを行うこともできる(ただし、この場合も管理組合の承認が必要だが)。
一戸建てとマンション、価格はどっちが得かマンションには制約が多い。
しかし、その分、マンションは一戸建てよりも割安となる。
では、どれくらい割安になるのだろう。
同じ場所で、マンションと一戸建てが分譲されるとき、マンションが3000万円ぐらいで、一戸建ては5000万円前後。
これまで、数多くの住宅を見てきた印象からすると、そのくらいの価格差があると思われる。
一戸建てと比較してマンションは4割安、といったところか。
しかし、ここで注意したいのは、両者の広さの違いだ。
3000万円のマンションが75uくらいのとき、5000万円の一戸建ては土地面積120uで建物面積100u程度。
一戸建てのほうが圧倒的に広い。
マンションと一戸建ての広さをそろえた場合、その価格差は、2〜3割といったところ。
同じ場所で同じ面積の家を買う場合、マンションなら4000万円で、一戸建ては5000万円というわけだ。
マンションのほうが安いといいながら、実際には差が小さい。
そう感じる人が多いのではないだろうか。
理由は、建築費の差にある。
マンションの大半は鉄筋コンクリートで建設される。
一方、一戸建ては木造か軽量鉄骨造がほとんど。
鉄筋コンクリートのほうが圧倒的に建設費が高く、その結果、両者の価格差が小さくなっているわけだ。
1000万円程度の違いならば、マンションより一戸建てのほうがいいと思うかもしれない。
しかし、何年もかけて頭金を貯め、年収から割り出した限度額いっぱいのローンを借りてようやく4000万円のマンションが買えるのである。
あと1000万円足せば一戸建てが買えるといわれても、果たしてどれだけの人が1000万円をだせるだろうか。
そして、75uのマンションが3000万円で買えるとき、同じ立地条件で延べ床面積75uの一戸建てが4000万円で売っているか、という問題もある。
実際に物件を探してみると、同じ立地条件の一戸建てはもっと広くて、5000万円以上するものしかない、ということが少なくない。
それで、一戸建てをあきらめる人が多いのだ。
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